走るナイスガイ

目指せ!走るナイスガイ!

今、このタイミングだからこそ読むべき本

UTMBがはじまる

遠く異国の地、フランスはシャモニーでウルトラトレイル・デュ・ モンブラン(UTMB)が間も無くスタートしようとしている。

日本からも多数出場するが、取り分け注目を集めているのは50歳にしてシャモニーに帰ってきた鏑木毅さんだろう。

初挑戦となる2007年は12位。翌年2008年は4位、そして今から10年前となる2009年は3位という輝かしい成績を収めている。その後は距離短縮となった2012年の10位を最後にUTMBからは遠ざかっていた。2017年からUTMB再挑戦プロジェクトを立ち上げ、この日のために研鑽を積んできた。ホームページやSNSでそのトレーニングの様子や近況を発信しているので是非見てほしい。

 

UTMFについて

さて、そんな鏑木毅さんが手掛けたトレイルランニングレースにウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)がある。

UTMFとは、その名の通り富士山を舞台としたトレイルランニングレース。と言っても富士山に登るわけで訳ではない。かと言って富士山の周りの舗装路を走る訳ではない。富士山を囲む山々を、距離にしておよそ100マイル、累計標高はおよそ8000mを制限時間46時間の中で走るレースだ。

「およそ」と付くのはこのレースが開催の度にコースが変わる。さらには開催時期すらも変わる。これは静岡県と山梨県の2県と複数の市町村の協力のもと行われるため、「毎年この時期にここ通るんでよろしく」という訳には行かない。また国に許可を取る必要もあり、ことは簡単には進まない。

そんなUTMF開催までの経緯が綴られた書籍がある。

それが富士山1周レースができるまで ~ウルトラトレイル・マウントフジの舞台裏、だ。

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日本のトレイルランニングを発展させ、そして根付かせた鏑木毅さんと、山梨県在住の医師であり、ミュージシャンであり、そしてランナーでもある福田六花さんの共著となっている。

本書は鏑木さんと六花さんが交互にUTMFが出来るまでを語っている。前述した各市町村や国との折衝やコースの開拓から整備などの苦労がよく分かる。

 

なぜ今読むべきなのか

この本には鏑木さんのランナーとしてのスタートやトレイルランニングとの出会い、そしてUTMF設立に対する鏑木さんの想いとUTMBとの関係が書かれている。細かいことは書かないが、本書に書かれている内容と再挑戦プロジェクトというのは結びついていると思う。鏑木さんのゴールがどこにあるのかは分からない。ただ間違い無いのは今も鏑木さんは挑戦し続けているという事。今このタイミングで読むべきと言ったのは、UTMBに挑戦する鏑木さんを応援するに当たって、今彼がどういう思いで挑戦しているのかを感じ取れる1つのツールになるはずだと思ったからだ。

 

色々な想いを持って今回UTMBに挑戦した鏑木毅さんは紛れもないナイスガイだ。鏑木さんの生き様から、ほんのちょっとでもいいからナイスガイ要素を吸収したいと思う。